快眠を追求する京都のふとん屋
田村ふとん店 店主 田村成史
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睡眠を考える。健康を考える
江戸時代から続く田村ふとん店 六代目の田村成史さん。
彼のことを一言で説明するのはちょっと難しい。なにしろ多くの顔を持っているからだ。
寝具や座布団を販売する「ふとん屋」としての顔。
良質な睡眠をとるために、どうすれば良いのかをアドバイスする「コンサルタント」としての顔。
ふとんを製作する「職人」として。
ふとん製作に必要な「真綿」の保全にうごく「文化の担い手」として。
田村さんの考えている事は、とてもシンプルだ。
「心地よく健康的に眠ってもらいたい。良いふとんで、良い睡眠をとってもらいたい」ということ。
じゃあ、良いふとんとは? いい睡眠とは?
探求していった結果、多彩な顔を持つようになったのだ。
そんな田村さんだから、お店の中には様々なふとんや枕を使って選べるスペースを設けている。素材や生産国、触ったときの感触を確かめながら、その人の体型や好みに合わせて選ぶことが出来るのだ。 -
科学と伝統が織りなす快眠の技術
ところで、あまり知られていないが快眠にはベストな「ふとんの中の温度・湿度」がある。温度が33℃、湿度は50%。
また、人間の体温は寝ている間にだんだん下がっていく。体温が下がるのを邪魔されると、快適な睡眠にはならず、寝ても疲れが取れない。
こういった科学的な知識が頭に入っているから、田村さんは様々なお客さんにとっての「ベストな寝具」を提案することが出来る。
さて、国家資格「一級寝具製作技能師」として、ふとん製作の腕も持つ田村さんには、おすすめのふとんがある。それは、天然素材「真綿」を使ったふとん。
「綿」といっても木綿ではなくシルク(絹)のこと。
真綿(絹)で作られたふとんの寝心地は最高レベル。適度に汗を吸い、ふとんの中をほどよい温度や湿度に保つ。もちろん高価だが、その快適な寝心地をぜひ不眠に悩むひとに試してもらいたいと考えているのだ。 -
日本の伝統を京都で。天然素材「真綿」にかける夢
ふとん素材として真綿は最高だが、現在出回っている真綿の多くが中国産のもの。
中国産の真綿は、カイコの繭から形成する際の薬品や機械処理で、元々もっていた絹の魅力的な触感が失われてしまう。
その点、手作業で作られた純国産の真綿は、絹の魅力的な手触りを失わない最高の品質。しかし現在、その国産真綿が消失する危機に直面している。
滋賀県の「近江真綿」をはじめ愛媛・群馬・長野などで生産されている国産真綿だが、職人の高齢化問題などで技術継承ができず、存続が危ぶまれているのだ。
そのような状況でも、田村さんは「京都で育てた蚕で『京真綿』を作り、京真綿ふとんを皆に使ってもらう」ことを夢見ている。
失われつつある天然素材・シルクの良さを知ってもらい、もっと身近なものとして使ってもらいたい。
そんな願いを胸に現在、カイコや絹の啓蒙活動や、真綿職人さんの元で勉強をする日々を送っている。
お店詳細情報
店舗名 | 田村ふとん店 |
---|---|
住所 | 京都市上京区革堂前之町110 |
営業時間 | 10:00 ~ 19:30 |
電話番号 | 075-451-2165 |
定休日 | 水曜日 |
料金 | |
座席数 | |
駐車場 | あり |
URL | http://www.tam-sleep.com |
その他 |
店舗名 | 田村ふとん店 | 料金 | |
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住所 | 京都市上京区革堂前之町110 | 座席数 | |
営業時間 | 10:00 ~ 19:30 | 駐車場 | あり |
電話番号 | 075-451-2165 | URL | http://www.tam-sleep.com |
定休日 | 水曜日 | その他 |